この晴れ渡る青空の下で

26才になるまで、それなりにいろいろ体験して精神的に強くなったつもりなんだけど……。

こういう状況になると、両親が亡くなった時の14才の頃に戻ってしまうのがよく分かる。



大丈夫。

お兄ちゃんは、大丈夫。



自分自身に言い聞かせる。

涙は出なかったけど体の震えは止まらずにいたので、なんとか落ち着けようと、抱きしめてた両腕にギュッと力を込めた。



その瞬間。



「きぃさん」



突然呼ばれて思わずビクッとして、そちらをゆっくり見る。