「なんつーか……おまえらが『ラブラブ新婚カップル』のまんまな理由が、分かった気がする」

「その『ラブラブ』とか『新婚カップル』とか止めて下さいよ、タカさん」



俺達の事そう言ってるけど、実はタカさんの家庭も十分『ラブラブカップル』なのを、俺は知っている。



「でも、子供の頃からの目標って達成しちゃっただろ? チームで活躍して、代表にも召集されて、そうなったら会えると思っていた女の子にはとっくに再会してて……。今のおまえって、何か目標あんの?」



俺はクスッと笑った。