この晴れ渡る青空の下で

『サッカー選手になって、代表戦に出るようになったら、絶対応援に行くからね!』



あの子の言葉が、フッと頭に響いた。

そうだった。



「岡村さん、ありがとう」

「えっ?」

俺がお礼を言うと、岡村さんは不思議そうな首を傾げた。



「思い出させてくれて。そうだった、俺、プロになって活躍しなくちゃいけなかったんだ」



俺は目の前に居る、『君』を見た。

そう、もう『女の子』とは呼べない『君』を……。



プロで活躍したら、また君に会えるかもしれない……ずっとそう思っていたんだ。