「大地……どうだ、ケガの具合は」
「見て分かりませんか? ……いい訳ないでしょ」
大地くんは不機嫌そうに言ってから、ハッとして私の方に視線を向けた。
「きぃさん、ごめん。ちょっと、花瓶の水、替えてきてくれない?」
「うん。あ、リンゴあるから、もし良かったら出して」
私は大地くんに返事をしてから花瓶を持ち、お客さんにぺコッとお辞儀だけして部屋を出た。
なんだろう?
友達にしてはご年配だし、呼び捨てにしてたところを見ると親しい仲なんだろうけど……それにしては、大地くんの態度、冷たかったよなぁ。
疑問ではあったけど、席を外してて欲しかったのは分かったので、花瓶を持ったまま私はお兄ちゃんの病室に行った。
するとそこに、巡回に来てた看護師の佐藤さんが居た。
「見て分かりませんか? ……いい訳ないでしょ」
大地くんは不機嫌そうに言ってから、ハッとして私の方に視線を向けた。
「きぃさん、ごめん。ちょっと、花瓶の水、替えてきてくれない?」
「うん。あ、リンゴあるから、もし良かったら出して」
私は大地くんに返事をしてから花瓶を持ち、お客さんにぺコッとお辞儀だけして部屋を出た。
なんだろう?
友達にしてはご年配だし、呼び捨てにしてたところを見ると親しい仲なんだろうけど……それにしては、大地くんの態度、冷たかったよなぁ。
疑問ではあったけど、席を外してて欲しかったのは分かったので、花瓶を持ったまま私はお兄ちゃんの病室に行った。
するとそこに、巡回に来てた看護師の佐藤さんが居た。

