この晴れ渡る青空の下で

大地は大地で『俺、こんな事言ってない』とか『俺はもっとカッコよかった』とか、フィクションだ、って言ってるのに、時々文句をつける。

しまいには、『自分をモデルにして第2弾を書いてくれ』と言う始末。

『文句つけるから書いてあげない』と、私は拒んでるんだけどね。

でも、今日の結果を見たら、そうも言ってられないかもなぁ。



「おい、きぃ、こっちこっち」

キョロキョロしていると、お兄ちゃんが呼んだ。



「お兄ちゃん達、随分早かったね」

お兄ちゃん・翔子・愛子に軽く挨拶で手を上げながら、私はそう言って席に着いた。