そこは辺り一面、ブルーのTシャツを着た人達で溢れていた。 これじゃ、はぐれたら絶対分からないよ。 私は並びの指定席で先にお兄ちゃん達が待っているので、足早にスタンドに向かっていた。 すると。 「あの……スミマセン、宮本希未さん、ですか?」 見ず知らずの、やっぱりブルーのTシャツを着た女の子2人に呼び止められた。 「ええ、そうですけど」 「うわっ、やっぱり。あの、もしよかったらサインもらえないですか?」 時計を見ると、まだ余裕があった。