「『サッカー選手に、なれるかなぁ?』って俺が訊いたら、希未が笑顔で言ってくれた……。
『なれるよ、絶対! そうしたら、私がファン第1号だからね!』って」
あっ!
そう言ったのは、思い出した!
大地の笑顔が、その時の男の子と重なった。
その日は天気が良くて、その男の子の後ろに快晴の青空が見えていて……私がそう言った後、その子が飛びっきりの笑顔になったんだ。
今、分かった。
大地の病室に初めて入った時、大地の笑顔を初めて見た瞬間に浮かんだ映像。
快晴の空と爽やかな風……それって、子供の頃の記憶だ。
心の片隅で覚えていたのかなぁ、あの時の男の子……大地の事。

