この晴れ渡る青空の下で

コンコン

今度はちゃんとノックの音がして、開いてたドアの方を見ると、お兄ちゃんだった。



「あれっ? お兄ちゃん、翔子は?」

「今日は取り敢えず帰った」

そう言いながら病室の中に入って、ベッドが見える所まで来て、お兄ちゃんは驚いた。



「あれっ? 岡村さん?」

「あれっ? 宮本君? ああ、同じ苗字だと思ったら、兄妹だったんだ?」



岡村さんはそう言いながらお兄ちゃんに近付いて行き、そしてお互い握手をした。



「いやぁ、不思議な縁だよなぁ」

「本当に。それに、まさか青空の下じゃなくて病院の建物の中で会うなんて、思ってもいませんでした」



2人は話しながら、大地の枕元に近付く。