この晴れ渡る青空の下で

「昨日電話もらったのに出れなかったから、様子伺いがてら資料持って来たぞ」

岡村さんはそう言って、ピラピラと手に持ってた大きめの封筒を振って見せる。



「ありがとうございます」

それを受け取った大地は中から紙を取り出し、真剣に目を通し始める。



「どうぞ」

その様子を見ながら、私は岡村さんにイスとお茶を勧める。



「あ、先日はどうも。なんだか大地、あなたのおかげなのか、すっかりやる気満々になって前向きになりましたね」

「今度は前向きになり過ぎて困ってるんですけど、なんとかなりませんか?」

「そこ、私語は慎むように」



大地は資料から目を逸らさずに、私を指差した。

それを見て岡村さんは、クスッと笑う。