今日もいつもと変わらない1日だった。



「お兄ちゃん、また明日ね」

返事がないのは分かってたんだけど、声を掛けてから部屋を出る。



あれっ? 愛子?



「愛子? 帰るよ……愛子?」

廊下を探しながら歩いてると。



「あれ、愛子ちゃんならさっきあっちの廊下……あっ、あそこ」

師長さんが笑いながら教えてくれた。



「ありがとうございます。また明日来ますので、兄の事、よろしくお願いします」

私はぺコッとお辞儀をしてから、さっき愛子の居たとこに行く。