「私の能力はね……」 そういうとどこからか関先輩の視線を感じる。 あの人にばれるのは面倒かな……。 私の中の黒い感情が渦巻く。 「やっぱり辞めた」 「はぁっ!?」 ああ、やっぱり…。 「聞き耳立てなんて悪趣味が過ぎますよ? 関先輩?」 「あはは…、ばれちゃった…」 当たり前でしょう。 あんな露骨なの気づかないほうがおかしい。