「麗をあんなふうにしたって言うのに・・・ のこのこと私の目の前に現れるなんてありえない! お願い、 今すぐ出て行って」 「そういわれると居たくなるのは何でかな~」 軽々しく言う、利月。 こいつは女の敵。 一度に五十股を簡単にやってのける正真正銘の 最低男なのだ。 「そんなに怒るなよ。 少し遊んだだけなんだから」 少し遊んだだけ? 少なくとも私が見たときには傷ついて、涙も枯れ果てるほどボロボロだった。 イラつく。 さっきまで、あんなにいい気分だったのに。 もう台無しよ。