素敵な片思い

彼女の電話の相手は小玉さん?


「いい加減にしてよっ!えぇっ…?もぉ~わかった。今回だけだからね?」


彼女は後ろを確認して、不満そうに電話を置く。


そしてブツブツ言いながら、私がいるホワイトボードの方へ歩いて来た。


キュキュッと


小玉さんの欄に文字を連ねていく。


『半休』


…へ?


凝視してたもんだから、書いている途中の彼女が私を見る。


「ムカつくわー。飲み過ぎだって、バカじゃないの?」


も一つおまけに


…へっ?







もしかして、


飲み過ぎで寝坊!?


ありえないって~!それで会社サボれるんだ。


しかも小玉さん…そんな事やりそうにないのに。


「アンタ昨日一緒に飲みに行ってたんじゃないの?」


…うわ。この先輩、私があの場にいた事知ってるんだ。