素敵な片思い

「あれー。昨日と違う服…」


「当たり前~。昨日のなんて、速攻クリーニング行きだってば。居酒屋の匂いついちゃったし…」


「もぉ、そーじゃないの!杉浦と、何もなかったんだ?今日朝帰りかって思って楽しみにしてたのに」


はぁっ!?


横山ありさちゃんは、ニヤリとして私のロッカーを閉じた。


「ありさちゃん、何言う…」


「残念ー!だって、アイツしょっちゅうお持ち帰りしてるって噂あるからさ。身近なトコで試してみたかったんだ。

ふふっ、ごめんねぇ。なぁんだ、じゃあアレはデマかぁ」


なっ…


何~っ!?


私、ありさちゃんに試されたんだ。


「海って、杉浦のタイプかな~って思ったんだけどな。アイツ小綺麗な女が好きそーだし」


呆れて何も言えない…。