素敵な片思い

将来的には、横山ありさちゃんのような子をたくさん増やし、


女性社員の給料で、営業も内勤もできる子を育て上げ…人減らしという、会社のもくろみもあるみたい。


だから、先輩女子の目は意外に冷ややかだ。


近い将来、彼女に自分の座を乗っ取られてるかも知れないからね。


若くて綺麗で気がきいて、仕事もできる。


まさに、無敵。


その横山ありさちゃん、私に近寄ると…ニヤ~って笑う。


「昨日…どーだった?」


「どうって…あぁ、杉浦くん?あの後お水もらって」


「違うよぉ~っ!もぉ」


横山ありさちゃんは、ブリブリ言うと私のロッカーを勝手に開ける。


「ちょっとぉ…」