素敵な片思い

社会人歴は私より浅いのに…あんまりそういうのを感じさせない人だよね。


ドキドキしてくる胸を抑えるように、深呼吸して前を向く。


今もし目が合ったら…


私、完全にヤバいと思う。


焦って何も話せなくなりそう。


そう思ってると。


「…楽しい?」


隣の小玉さんが、いつの間にか私を見つめていた。


恥ずかしいから、視線は合わせない。前を向いたまま、頷いた。


「…ハイ。楽しい…です、かなり」


「ほなら、良かった」


「あの…。何で私なんか誘ってくれたんですか?今日って歓迎会っていうか…。

自惚れかも知れないけど、私を他の二人に引き合わせる為に開いてくれたんですよね…」