素敵な片思い

小玉さんに押しきられ、渋々杉浦くんが席に戻ってきた。


「小玉さんの言う通りなんだから。杉浦くん、席外しちゃダメだよ」


「んだよ。海まで小玉さんの味方かよ~……」


そこまで言うと、黙りこんでジッと私を見つめてくる。


ドキッ。


杉浦くん、急に真面目モードに入るから、いつもその度に、ドキドキさせられる。


「……どうかした?」


「あのさ。ひとつ聞いとくけど、今……幸せだよな?」


「えっ、まだその話題?」


「聞いてんだから、答えろよ」


あらら。なんかちょっと拗ねてる感じ?