素敵な片思い

杉浦くんはすぐに運転席から降りてきた。


その、全身オシャレな服装に、今日気合い入ってたんだぁ?


って思ってしまった。


でも、杉浦くんいつもいいモノ着てるし、今日だけが特別じゃないのかぁ。


「なんだよ。ジロジロ見んなよ」


杉浦くんは助手席の扉を開け、嫌そうに私の顔をチラッと見た。


そういえば、小玉さんが飲み会を開いてくれた日の待ち合わせ場所のカフェで……


杉浦くんと初めてしゃべったとき、やたら私のことジロジロ見てたよねぇ。


私は本を読んでて、杉浦くんはケータイいじってて。