素敵な片思い

思わず目を閉じると、


杉浦くんがつぶやいた。


「……元カノが、昔よくこの香水つけてたな。

なんだっけ、これ。ちょっと前にすげーはやったよな」


なっ…なに?


私が今日つけてきた香水って……元カノの香りなんだ。


なんか、気分悪い。


一気に気分を害されたよ。


「教えな~い」


「え~、マジかよ」


杉浦くんは私から体を離し、また私と見つめ合う距離に戻る。