素敵な片思い

「このニオイ……好き」


「……えぇっ?」


杉浦くんは、目を閉じて、私の肩越しにそっと顔を寄せた。


心臓が爆発しそーなくらい、一気にドキドキし始める。


な……なんなの?


真っ昼間から、そ~いう方向に持ってっちゃう?


杉浦くんの髪が首筋に当たって、ゾクゾクする。


そういう杉浦くんだって、爽やかでスッキリした香水の香りが漂ってくる。


私のスキな香り……。


杉浦くんて、私と結構趣味が合うかもしれない。