素敵な片思い

これ以上、うしろに避けることなんてできないんだけど、


背もたれに背中を押しつけ、顔を少し横にずらした。


だって……杉浦くん、私をじっと見たまま


動かないんだもん!







「ちょっと、なに……? 降りるから、運転席に戻ってよ」


「……あ~、やべーな」


杉浦くん、頭をかいてニヤリと笑う。


「な……なにが?」