素敵な片思い

ドキッとするから、見ないでよねぇ。


「あ、起きた?」


「起きた?って、杉浦くんだって眠いって言ったたよね?」


「もー、着いたぜ?大丈夫、降りれる?」


えっ?


一瞬だけ目を閉じたつもりが、いつの間にか寝ていたみたい。


うそぉ。


ケーブルはもう頂上まで着いていて、止まっていた。そして、下までおりるお客さんが乗りこんできていたんだ。


「眠いだろ。……車戻る?」


「う、ううん。せっかく来たから……」


急いで立ってよろけた体を、杉浦くんが支えてくれた。そのまま自然に肩を組まれた。


「だよな。行こーぜ」


……振りほどけなかった。