素敵な片思い

ゆっくりのぼるケーブルの窓から、海を臨む。


上に行くにつれ、広い海が見えてくる。


「うわー、スゲーキレイだな。な、海見えてるぜ、海が!」


そんな連呼しないでよねぇ。私の名前、海だってば。


絶対忘れてる。


なんか言ってやろーかと思いつつ、いぶかしげに彼を見ると、そんな私の顔を見て杉浦くんはニンマリ笑った。


「やっぱ、ケーブル乗ってよかった。ありがとなー」


だって。


ま、いいか。


杉浦くんは手すりに手をかけ、窓に顔を寄せていた。


今日はすごく晴れてるから、海に太陽が反射して、すっごくキレイなんだ。


キラキラ、キラキラ……。


なんか……吸いこまれそう。