素敵な片思い

「突然……だよな。実はさ、何かオレもよくわかんなかった」


「え……」


「でも、気になってたから、部屋に誘ったし、飯作って欲しかった」


「えっ?」


「驚いた?ホントはあん時、多少の下心はあった」


「えぇっ!?」


さっきから私、‘え’しか発してないし。


「ま、でも結果的に。オレが先につぶれて助かったかな?

あん時もし相原と寝てたら……今ここにいなかっただろーし」


そう言って、杉浦くんは切ない表情をする。


その顔に、思わずドキッとしてしまった。


「さっき言った、気付いた……てのは、自分の気持ちにって、コト」


自分の……気持ちに?


それって。


杉浦くんの表情に、その言葉に


心臓がドキドキしてやまない。