「オレ買ってくる…」


杉浦くんがフラフラしながら立ち上がると、小玉さんが杉浦くんの背中をポンとたたく。


「杉浦もう飲むのやめー。今日はもぅえ~やろ」


「いや…小玉さんが」


「オレもう、今日はええわ。仕事疲れたし…部屋帰って寝よかな」


「そーなんスかぁ?小玉さんいなかったら、つまんないっスよぉ~」


虚ろな目で引き止める杉浦くんを、小玉さんは三四郎くんにパス。


三四郎くんは、杉浦くんを隣に座らせ…説教を始めてしまう。


あらら。


「…ほな、相原さんもホドホドに。おやすみ」


小玉さんは私の肩に手を置くと、微笑んで部屋を出て行った。


…小玉さん、


やっぱり何か変。





何かあったの?






私も部屋を出て、思わず声をかけてしまった。


「あの…。酔いざまし…しませんか?」