素敵な片思い

「はい、転がって下さい。私、本当に自信あるんですから。一発で、凝り解消です」


小玉さんは私の強引さに、渋々寝転がってる。


「ほな、ちょっとだけー。あぁあかん、あんまソフトに触らんとってな」


「え?」


「…ヘンな気分になりそ」


小玉さんは冗談ぽく笑ってたけど、


笑顔を引き金に、私の心臓がドキドキ言い出す。


じょ…


冗談だよね。



小玉さん、冗談ばっかだし。


「何言ってるんですかぁ?もおっ」


今までやった事ないケド、寝転がった小玉さんの背中をパシッと叩いた。


「ハハ、今の杉浦みたいやったやろ?あいつにこんなんやったアカンで。相原さん食われてまうわー」


「もぉ。杉浦くんとは、そんな事になりませんからー!」


ギュギュと小玉さんの背中や腰を押すと、本当にガチガチだった。


かなり凝ってるご様子。


「痛かったら言って下さいね?」


「んー。気持ちえ~わぁ、ヤバい寝そう…」


「寝ててもいいですよ?私、元カレにマッサージするの好きだったんで。

よくこ~やって押してました」