素敵な片思い

飲みに連れて行ってくれて、会社の話をほじくり返さず、笑い話で気分転換をはかってくれたのも小玉さんだもん。


そして、


ありさちゃんや杉浦くんっていう…私一人では仲良くなる事のない同期を紹介してくれた。


今、ここにいるのも


全て…小玉さんのおかげだから。





「…え。プレゼントて、例のヤツ?」


小玉さんは言いにくそうに遠慮がちに私を見上げる。


「いえいえ、あれはお返しします。プレゼントは…目に見えない物です」


小玉さんは少し不思議そうなカオをしていた。


このヒトには…自覚がないんだろーな。


あの時どれだけ私が不安な状態にいたのかとか、あの言葉やお誘いがどれだけ救いになったかとか。


笑顔が可愛いって言ってもらえて、どれだけ元気が出たか。


カノジョも大変だよね。


意識せずちょっとした言葉や気遣いで女の人を引き寄せる、不思議な魅力。


自分のカレがこんなヒトだったら…最高に嬉しいけど、心配でしょうがない。


私だったら、いつも不安だぁ。