素敵な片思い

「仲直り、できました?」


「いや…。あれから連絡してへんなー。元々、今週土日は仕事でおれへん言うとったし」


まだ、冷戦中なんだ。


小玉さんは、ふあぁ…と欠伸しながら、大きく伸びをする。そして腕をぐるぐるとまわしている。


「あの…肩、揉みましょーか?」


「えーよ、そんなん。悪いし」


「私、今日何もしてないですし。体力余ってマスから。いいんです、小玉さんそこ寝転がって下さい」


「いや…えぇって」


「いいんですってば。たまには甘えて下さい!私、小玉さんのおかげで…会社辞めなくってすんだんですから」


私がそう言うと、小玉さんは意外そうな顔をしていた。


「…オレ、何かしたかぁ?」


「してくれましたよぉ~。十分過ぎるくらいのプレゼントを、私にくれました」


自分が変われば相手も変わる。笑顔って大切だな…って、改めて思ったし。


自信つけてくれたのも小玉さん。


あの時、


ミカタって言ってくれて…


どんなに心強かったか。