素敵な片思い

「いや、今おるトコはカウンター業務やのぉてパンフレット作ったりとかそーいう部署。土日はほぼ休みやわ。

そんかわり、平日はほとんど会われへんな…。夜中まで会社おったりするし」


「えぇっ!夜中まで…ですかぁ?」


「そーそ。それでも、やっぱ楽しいんやろなぁ。泣き言一つ…聞いた事ないわ」


…へぇ。


すごく、強いヒトなんだ。


私なんて、毎日ウダウダ。誰かに話を聞いて欲しくって、悶々としていた。


「…どんなヒトなんですか?」


「へ?どんなて…。めっさ気ぃ強い」


ハハハと笑う小玉さんは、照れ隠しにそう言ったのかな?


さすがに思ってても、めっさカワイイねん!とか…自ら言えないもんねぇ。


でも、気ぃ強いっていう一言だと…あんまり印象良くないな。


私の中で、余計カノジョのイメージ悪くなっちゃう。


せめて…素敵なヒトなら


小玉さんとお似合いなヒトなんだぁーって、自分を納得させられるんだけど。