素敵な片思い

ここは…照れる所?褒められたのかな。


それか…


小玉さんのカノジョは、私と真逆なのか。


「うぉー、冷てっ!」


あら。


小玉さん、溝にハマってます。


ボーっとしてたのか、スニーカーの片方が溝に浸かってる…。


意外とドジっ子?…意外過ぎるケド。


「大丈夫ですかぁ!?」


「おー大丈夫やでぇ。相原さん見とったら、ハマったわぁ」


小玉さんはそう言ってケラケラ笑う。


私を見てたって言うかぁ、ハンカチだよね?


「もぉ、ハマりついでやなー。このまま怪獣捕まえたろか」


どーしたのぉ?…カワイイ。無邪気な笑顔にドキッとしちゃう。


小玉さんが溝で遊んでると、お宿の人がやって来て


…注意された。


この動物?魚?は、天然物で触っちゃいけないんだって。


よく見たら、小さく木で看板が出ていた。


お手を触れないで下さい…って。


二人して、イタズラを怒られた子供気分で部屋に戻る。


「あ~、ビビったわ。久々怒られた」


小玉さん、怒られたワリには何だか嬉しそー。