素敵な片思い

「三四郎!大人ぶるのやめてよねー。相原さんのトコも、年上カノジョなんですよねっ。やっぱ男は年下ですよねーっ」


…あれ。勘違いの上塗り?


私と小玉さんは付き合ってないし


…しかも、更に私の方が年上って事になってるしぃ。


まぁ、私…いつも年齢より上に見られるからそれは何とも言えない。


小玉さんも若く見えるし、端から見たら私の方が上に見えるんだ。


ちょっとショック。


私が微妙な顔してたからか、カレシの三四郎くんがまたカノジョの頭を小突く。


「見た目じゃわっかんねーじゃん。カノジョの方が実は若いかもだぜ?失礼だって…バカだな」


コソコソ言ってはいるけど、バッチリ聞こえてくる。


あは…。


これには、小玉さんも苦笑いしていた。


「だってー…。三四郎、何か今日はえらくつっかかってくるよね。旅行でいい気になってる?」


私たちそっちのけで揉め始めた二人。


あらら。どーしようって思ってたら、小玉さんが二人に近づいて行った。


「あ、せやせや。カノジョ、これやるわ」