素敵な片思い

「なんて言いながらぁ、カレシですよねっ!うわ~、相原さんやっぱりカレシも超ステキっ。真似したい」


彼女はププッと笑い、自分のカレシをチラッと見た。


彼もなかなかの好青年に見えるけど、着ている服が、あんまりイケてない…かな。


でも、そういうのにこだわらない所に、彼の良さが出でいる気がした。


「うるせーよ。あんなイケメンと比べんなって」


彼はコツンと彼女の頭をまた小突いていた。





小玉さんがカレシなら、どんなにいいか。でも、違うんだよねぇ。


「カレシだったらいいんですけど~。残念ながら違うんです。ね、小玉さん」


私がそういうと、小玉さんはフフって笑っていた。


小玉さんの私服姿。思った以上にカッコイイ。


スーツ姿から私服になると、ガッカリする人っているけど


小玉さんは、違った。カジュアルな感じがすごく似合っている。





「あ…じゃぁ、オレらそろそろ失礼します。いきなりすんませんでした」


彼が私に頭を下げ、合わせて彼女の頭をおじぎするようグイッと押した。