素敵な片思い

へへ…


って愛想笑いをすると、杉浦くんは少し強めに車の扉を閉めた。


おぉっと。何か急に機嫌悪そーなんだけど。


「つまんねー」


「つまんないって、何?」


「何で好きんなった?」


杉浦くんは少し真面目な顔して、私を見つめる。


何でって…


優しいから?顔がタイプだから?






…ううん、そーだ


小玉さんは、


いつもタイミングがいいんだ。


私が困ってる時に、いつも手を差し伸べてくれる。


そして、欲しい言葉をくれる。








杉浦くんからは、はっきり小玉さんだとは指摘されてないものの


名前を出さないまま、話を進めようとしてる所をみると、


きっと


わかってる。






今更、ごまかす気にもなれず


正直に話そうかな


って思った時だった。