素敵な片思い

「ちっ…違うんですっ!これにはワケが…」


「え~やん別に隠さんでも。二人お似合いやで?」


嫌ぁ…。


小玉さんだけには、誤解されたくないよ。


「本当に違うんですっ」


「お~、わかった。また話聞いたるでな?時間なくてやな…タクシー拾ってすぐ向かわなあかんねん。ほな、またな」


小玉さんは、ニヤニヤしつつ私に片手をあげて、早歩きで階段に向かう。


「と…途中まで乗せてって下さい!」


「…は?」