素敵な片思い

杉浦くん、本気になればすぐにいいカノジョできそうなのに。


チャラく見えるから、そういう子しか寄って来ないんだよ…。


顔立ちはすごく綺麗で、見惚れちゃうよ。


目を開けると、意地悪に早変わりなんだケド。


そっと杉浦くんの肩に触れる。


「…ん」


声を漏らし、眠たそうに目をこすってる。


「杉浦くん、起きてー」


「んぁ?…あぁ、悪い。オレ、寝てた?」


寝ぼけ眼で体をゆっくり起こすと、杉浦くんは頷きながら手招きする。


どうしたんだろ?


体を少し寄せると、突然ギュッと抱きしめられた。


「え?ちょっとぉ…」


「相原ぁ…サンキュー」


びっくりした…。迫られるのかと思いきや、意外と純粋にハグで感謝の意を表したんだ?