素敵な片思い

「そんな軽蔑したカオすんなよなぁ?寂しーんだって。何でオレ一人暮らししてんだろとか、遅く帰ってコンビニ弁当食う毎日ってどうよ?とかさ。

カノジョが穴埋めしてくれるワケでもねーし…だったら、行き当たりばったり適当に遊んでればいいかと」


「えーっ!変だよ、その考え…」


「そん中に、いい女がいれば。できればそっちいきてーんだけど。…なかなかいねぇ」


…だよねぇ。カノジョと付き合ってる自覚がある以上、きっと無理だと思う。


だんだん落ち込んで来てるし。


実は今日私を誘ったのは…杉浦くんが、自分の話を聞いてもらいたいだけだったのかな?


話題変えた方がいいかな。


「杉浦くん、トイレ借りるね」


「おー。そこの通路んとこ」


「は~い」


立ち上がり、一旦席を外す。


…杉浦くん、寂しいんだぁ。


せめてカノジョがもっと尽くすタイプだったら良かったのにね。浮気されても好き…か。その感覚はわかんないな。