素敵な片思い

「でも終電あるうちに帰らないと。杉浦くん、私送ってたら家戻るの明け方だよ?」


「全然オッケー。オレ睡眠時間少なくてヘーキな人だから。昨日もダラダラして寝たん4時だし」


「…よじぃ!?」


「そ。だから気にすんなよ。車も買ったばっかだしさ~。運転してーし、逆にドライブさせてくれてサンキューって感じ」

「…車買ったんだ?杉浦くんお金持ってるよねぇ。スーツもいいの着てるし…」


「学生ん時、時給いいバイトしかしてなかったからさぁ。自分のステイタス上げんのに、服装とか車とか、大事だろ?車は親ローンだけどな」


杉浦くんはサラッと言うと、食べ終えたお皿を片付け始める。


まぁ…私も人の事は言えないけど。貯金せずに、お給料をブランドや服につきこんじゃうもんね。