素敵な片思い

「んー、無関心つぅか。同じカンカク?あいつも夜は飯より酒だからなー」


「ふ~ん。そうなんだ」


ますます見てみたい。どんな子なんだろ。


「ま、カノジョん事は今はどーでもいいじゃん?ハイ、乾杯~」


私は梅酒片手におつまみ食べながら、唐揚げを美味しそうに食べる杉浦くんを見ていた。


改めて思うけど、明日仕事だよね。何やってんだろ、私。


…帰ろーかな。


腰を上げると、杉浦くんに腕を引っ張られる。


「…どこ行くん?」


「あぁ、もう帰ろ~かなって」


「え~?マジかよっ!一人で食う飯は虚しい~。もうしばらくいろよ」


…だだっ子みたい。可愛いって思う私はもうすっかりお姉さん気分。