素敵な片思い

普段そんなに飲まない私なのに…今日は何杯もおかわりをした。


やだな…


軽くショックだ。


小玉さんにカノジョがいるってわかって…、私ショック受けてるみたい。


この、恋みたいな気持ちは


やっぱり恋だったのかな。






「相原さぁん。杉浦くんと飲み会開いてよぉ」


葉月さんが絡んでくる。


「何言ってんですかぁ?飲み会開くほど仲良くないんですってば」


「いーじゃないの。同期なんだから、気軽に誘えばいいんだって。ね?来週なんてどう?」


杉浦くん…私が誘っても来ないでしょ。


小玉さんやありさちゃんがいるならともかく。


それに…


残業ばっかだし、平日は無理だよね。






「じゃ、また明日ぁ~。相原さん気をつけて帰ってねぇ」


葉月さんと松本さんは私に敬礼すると、足をふらつかせながら帰って行く。


電車の線が違うから、彼女たちは私とは違う方向なんだ。