素敵な片思い

「誰よ~。それこそ明日は別れてるかもしんないし?情報あれば教えるよっ」


完全に好奇の目だよ。今日も、人の噂話やグチばっかだったし、とても私に協力してくれるとは思いがたい…よね。


「いません、いません。私、ジワジワ好きになるタイプなんで。まだ皆さんの事そんなに知らないですから」


「怪しいな~。私はね、入社してきた時から、小玉くんがいい!って思ってたんだよね」


ドキ


うわ、松本さん。そーなんだ?


「へぇ…小玉さんですか?」


「そっ。あの子良くない?すごい気さくだし、あの関西弁がまたいいんだよね~」


うん、うん。わかります。


深く頷きそうになったものの、笑顔で軽く頷いてみる。


「去年だっけ?松本が、小玉くん飲みに誘ったらさぁ、今日カノジョと会うんでって言われたんだよね」


「そーそう。あの嬉しそうな顔には参ったわ!カノジョとまだ続いてるのかなぁ~」