会う度にキミはボクに笑顔を見せる

とても楽しそうなキミの横顔

だけど

素直に喜べない


キミはボクと似ている

人を怖がっている

自分を嫌いでいる

ホントの自分を…


影の自分をひたすら隠している

自分に嘘をついて

他人にも嘘をつく


ボクと同じ


偽りの自分を見せて

心を開くのを嫌がっている

人が

嘘ばかりを評価するから…


そのうち

嘘がホントになり

ホントが嘘となる

自分が認められなくなる

自分がわからなくなる


劣等感のみが支配し

抜け出せなくなる


光を求めてるのに

光を拒絶する

影が浮き彫りになるから

それに耐えきれず

光から逃げ惑う


闇は怖い

みんなといるのに

いつも独り

SOSを出す勇気がない

だから

誰にも気付いてもらえない


会ったときからわかってた

影は似た影に惹かれる

だが

同じ影は一つとしてない

ただ

似ているだけ


全てわかるとは言わない

ほんのちょっとだけかぶるだけ


影は演じるのが上手い

偽りの光でよければ

キミを包み込みたい

光程は明るくない

あえて言うなれば

薄暗い光

それが

ボクがキミに与えられる

精一杯の光


影は今

光になろうとしてる

イカロスの如く


自分の重みで墜落するかもしれない

それでも

決してなることなど叶わないものを

演じ続ける


あの子が道に迷わぬように…