「え?あはは♪やっぱりこのお店は、まだ早かったんじゃない?」


紘斗も同じ状況だということに、急に安心した。


「……店の話じゃないんすけど」


「ん?何て?」


何か紘斗が言った気がしたけど、聞き取れなかった。




「うわー!!おいしそうっ」


運ばれてきたコースはどれも綺麗で、食べるのを悩む程。

さっすがクリスマス!!


「はははっ。幸せそうだな」


あたしを見て笑う紘斗だけど、紘斗もかなりうれしそうだよ?


パクッと一口。


「ん〜!!最高っ」


紘斗と一緒だから、幸せも倍。


カップルのように甘いクリスマスにはならなくても、一緒に過ごせるだけで十分素敵な思い出になった。

紘斗を好きになって、今までにない感情をたくさん知った気がするよ。