「でもそっかぁ。ココが剣の育ってきた場所なんだ。なんだかうれしいです。」 「なにがだい?」 「剣..好きな人のことをまたひとつ知ることができたから。」 そういうとおじさんは ニコニコ微笑みながら 「お嬢さん、お名前は?」 そう聞いてきた。 「あっ、あたしは美咲琴子っていいます。おじさんは、お手伝いさんか...」 今度はあたしが質問をかえそうと 声をかけると 「おやじっ!」 居間の入口で剣が声をあげた。