なんだか広い部屋にひとりは落ち着かず 初めて目にする高価なものに キョロキョロあたりを見渡した。 そんな 挙動不審な姿のあたしに 誰かが声をかける。 「あれ?君は?」 「へっ?」 振り返るとそこには スーツを着た口髭をはやした 男のひとが立っていた。 「?..あっあの、お邪魔してます。」 誰だろうと首を傾げながら頭をさげると その人はニッコリ微笑んで 「コーヒー飲むかい?」 と声をかけてくれた。