★‡said琴子‡★



佐々邸に一歩足を踏み入れると

大きな広間に驚いた。



「ぅわぁっ。すごいっ!」


「では、私は失礼させていただきます。」


「あぁサンキュ。」



あたしがきゃっきゃっとはしゃいでいると

宗さんはその場を外した。



「琴子、俺ちょっと部屋いってくるから待ってて。すぐ戻る。」


「あ、うん。わかったぁ。」



剣が部屋に行っている間
あたしはひとり居間の大きなソファに座り


静かに待った。



「緊張するー。」