静かな放課後―――…





ふたりきりの教室で



時々かけるメガネの下に見えかくれする

吸い込まれてしまいそうなほど
綺麗なその瞳に


あたしは
  くぎづけになる。



夕日に照らされて

オレンジ色に光るやわらかな髪に



触れたくて...





教科書を見つめる真剣な瞳の奥に

ほんの少しでも
   あたしを映してほしくて。