「琴子?!お前なにがあった?」 剣にはなんでもわかっちゃうみたい。 「なっなんでもないよっ!」 「?!なんでもないって態度じゃないだろ? なんで目合わせねぇんだよ??!」 肩を掴む剣の手に力がはいる。 「ほっほんとに、な、なんでもないからっ!」 そういって剣の方から顔をそらした瞬間 パタタッと大粒の涙がこぼれ落ちた。 「っ..なんで泣いてんだよ??」 剣はさらにあたしの顔を除きこんで問い詰めた。