一日、剣に会わないように避け続け

そんな落ち込んだ気持ちで
放課後、提出物のため職員室へ向かう
廊下をトボトボと歩いている時だった。



「琴子発見!!」



その声にビクッと体が反応する。
それが愛しい剣の声であることはすぐわかった。


だけど


わたしはどうしても振り向くことができなくて
聞こえないふりを装って髪で顔を隠すように

そのまま先を急ごうとした。



その時



「?....おいっ?!」



あたしの肩をグイっと掴んだ剣によって
方向転換させられる。