「え?に、二宮くん?!」
「う、うん///。」
少し照れている百合亜ちゃんに
志乃もポカンと口をあけ
驚いている。
もちろん、あたしも。
百合亜ちゃんの態度をみていたら
絶対剣のことが好きなんだろーと思っていたから。
だけど、なんで?
「どーして二宮くんなの?」
「なんかぁ、あのちょっとワルっぽそーなとこが惹かれるっていうか。毎日見てたらもっと知りたいなーってなっちゃった。」
二宮くんとは
あたしのクラスのちょっと目立つ男の子。
クラスでひとり
髪を金色に染め、
耳には大きなピアス。
一言で言えばヤンキーみたいな見た目の
二宮くん。
近寄り難いっていぅか、
見た目が怖いし
席も離れていることもあって
挨拶を交わす程度しか
あまり話したことがない。

