キスして★Honey×Honey!!




―――…ある日。


いつものように

あたしたちのクラスに遊びに来ていた百合亜ちゃんが


なぜか頬を赤くしていた。



「美咲さん。..わたしね。」


「百合亜ちゃん?どうかしたの?」


少し照れ気味に口を開く百合亜ちゃんの声に
あたしは耳を傾けた。



「わたし、好きな人ができちゃったんだぁ。」


「え?」



....ドキン!


突然の言葉にあたしは
ビクッと反応してしまう。


あたしはきっと百合亜ちゃんの口から
“剣”の名前がでるんだろうと

嫌な予感がしたから。



...だけど

百合亜ちゃんの口からでた言葉は
思いもよらない人物の名前だった。



「あのね。..わたし二宮くんのことが好きになっちゃった。」


あたしの耳ともに手をあて
ヒソヒソ話で百合亜ちゃんがそう言った。